こんにちは、AIボイスレコーダーナビのりょうせんです。
AIボイスレコーダーを導入したいと思っても、「普通のボイスレコーダーと何が違う?」「Notta MemoとPLAUD NOTEはどちらがいい?」「イヤホン型のZENCHORD1まで候補に入れるべき?」と迷いますよね。
私もNotta MemoやPLAUD NOTEを実際に使っていますが、AIボイスレコーダーは録音性能だけで選ぶ機器ではないと感じています。録音したあとに、文字起こし、話者識別、AI要約、対応事項の抽出、過去の会話への質問まで、どこまで任せられるかが大切です。
結論から言うと、会議や商談を記録して、その後の作業時間まで減らしたいならAI対応モデルを選ぶ価値があります。ただし、Notta Memo、PLAUD NOTE、ZENCHORD1は同じように見えて使い方がかなり違います。
この記事では、スペック表だけでは分かりにくい違いを、実際の仕事で使う場面に置き換えながら見ていきます。
この記事のポイント
- AIボイスレコーダーと普通の録音機の違い
- Notta Memo・PLAUD NOTE・ZENCHORD1の違い
- 文字起こし・要約・話者識別で見る選び方
- 料金や録音時の注意点を含めた導入判断
AIボイスレコーダーで変わること
AIボイスレコーダーを初めて調べる人は、まず「普通のICレコーダーへAI機能が追加されたもの」と考えると分かりやすいでしょう。ただ、現在の製品はもう少し先まで進んでいます。
録音後の作業まで任せられる
一般的なボイスレコーダーは、会話を音声ファイルとして保存することが中心です。会議が60分なら、必要な発言を探すために60分近く聞き直すこともあります。
AIボイスレコーダーでは、録音した音声を自動で文章へ変換できます。さらに話者を分けたり、会議全体を短くまとめたり、決定事項や対応事項を取り出したりできる製品も増えました。
つまり、「録音する機器」から「会話を仕事で使える情報へ変える機器」へ変化しているわけです。
私が実際に便利だと感じるのも録音そのものではありません。会議が終わったあと、ゼロから議事録を書かなくてもよくなることです。

Nottaでは文字起こし後に会議内容や対応事項をAIでまとめられます
もちろん、AIが作った文章をそのまま正式な議事録として提出するのはおすすめしません。人名、日付、数字、金額、担当者、否定表現などは誤る可能性があります。
それでも、何もない状態から全文を書くのと、AIが作った下書きを確認して直すのでは負担が違います。
話者識別で会話を追いやすい
複数人の会議では、文字起こしだけできても「誰が話したのか」が分からないと使いにくいですよね。そこで重要になるのが話者識別です。
NottaやPLAUDでは、録音した会話を話者ごとに分けて表示できます。

Notta Memoで録音した会議を話者別に表示した例
例えば営業会議で「来週までに見積書を作成します」と文字だけ残っても、担当者が分からなければ困ります。発言者と内容をひも付けられることで、議事録として使いやすくなるわけです。
ただし、複数人が同時に話した場面や、マイクから離れた人の声では話者が入れ替わる可能性があります。話者識別も最終確認が必要な機能と考えてください。
AIボイスレコーダーの価値は、録音時間の長さだけでは判断できません。
文字起こし、話者識別、要約、検索、AIへの質問まで含めて、会議後にどれだけ作業を減らせるかを見るのがポイントです。
3製品を先に比較
今回の中心となるNotta Memo、PLAUD NOTE、ZENCHORD1を先に見比べます。大きな違いは「どれが高性能か」ではなく、どの場面で録音するために作られているかです。
| 項目 | Notta Memo | PLAUD NOTE | ZENCHORD1 |
|---|---|---|---|
| 形状 | カード型 | カード型 | イヤホン型 |
| 主な用途 | 対面会議・通話 | 対面会議・通話 | 通話・Web会議・移動中 |
| 文字起こし | Notta | Plaud Intelligence | Notta |
| 話者識別 | 対応 | 対応 | Notta側で利用 |
| AI要約 | 対応 | 対応 | Notta側で利用 |
| AIへの質問 | Notta Brain | Ask Plaud | Notta Brain |
| 単独録音 | 対応 | 対応 | 非対応 |
| 向いている人 | Notta中心で使いたい人 | 録音後のAI活用を重視する人 | イヤホンを常用する人 |
Notta MemoとPLAUD NOTEは、どちらも薄いカード型です。机に置いて対面会議を録音したり、スマートフォンと組み合わせて通話を記録したりできます。
ZENCHORD1は考え方が違います。耳に装着するAI議事録イヤホンで、通話やWeb会議を聞きながら記録する場面と相性があります。
そのため、ZENCHORD1まで含めて本体価格やマイク数だけを横並びにしても、実際の選びやすさにはつながりません。カード型を机に置きたいのか、身に着けた状態で使いたいのかから考えたほうが分かりやすいでしょう。
3製品から選ぶなら、まず使い方で分けると分かりやすいです。
Nottaの文字起こしやAI要約まで一つの環境で使いたいなら、Notta Memoが候補になります。
録音後のAI要約やAsk Plaudを活用したいなら、PLAUD NOTEを確認してみてください。
通話やWeb会議で普段からイヤホンを使っているなら、ZENCHORD1という選択肢があります。
Notta Memoの特徴
Notta Memoは、文字起こしサービスNottaと組み合わせて使うカード型AIボイスレコーダーです。NottaのアプリやWeb版をすでに利用している人なら、録音から文字起こし後の作業まで同じ環境へつなげやすいのが特徴です。
カード型で持ち歩きやすい
Notta Memoはかなり薄い端末です。バッグへ大きなICレコーダーを入れておく必要がなく、スマートフォンと一緒に持ち歩きやすくなっています。

Notta Memoと100円硬貨を並べたサイズ比較
私が専用機を使う理由の一つが、スマートフォンを録音専用機にしなくてよいことです。スマホで資料を見たり、メッセージを確認したりしても、Notta Memo側で録音を続けられます。
会議のたびにアプリを開き、録音ボタンを探して操作するより、本体を取り出して録音を始めるほうが気楽に感じる場面もあります。
対面会議と通話を記録できる
Notta Memoは4基のMEMSマイクに加え、通話録音を考えたセンサーを搭載しています。会議と通話で録音モードを切り替えて使えるため、対面の打ち合わせだけでなく電話記録まで一台へまとめたい人と相性があります。
対面録音では最大約5mの収音が案内されています。ただし、5m離れていてもすべての声を同じ状態で認識できるという意味ではありません。
会議室の広さ、声量、空調、机の反響、話者同士の重なりによって結果は変わります。重要な会議なら、端末を参加者から極端に離さず、短いテスト録音をしてから始めるのがおすすめです。
NottaのAI機能へつながる
Notta Memoで録音したあとは、Nottaへデータを転送して文字起こしできます。そこからAI要約や話者識別、Notta Brainなどへ進めるため、録音データを単なる音声ファイルのまま放置しにくくなります。

Notta Memoの録音から担当者別の対応事項を確認した画面
例えば1時間の会議後に「決まったことだけ確認したい」と思ったら、全文を読み返す前にAI要約を見ることができます。さらに記録について質問したい場合は、Notta Brainを使う方法もあります。
Nottaの文字起こしそのものを詳しく知りたい方は、Nottaの文字起こし精度を検証した記事も参考にしてください。
◆りょうせんの実機メモ
私がNotta Memoを使っていて便利だと感じるのは、本体よりもその後の流れです。録音を転送して、文字起こしを確認し、AI要約から必要な部分を見るところまで同じサービス内で進められます。会議後の作業を短くしたい人ほど、この部分を確認してみてください。
Notta Memoが候補になる人
対面会議とスマホ通話を一台で記録し、録音後はNottaで文字起こし、話者識別、AI要約、Notta Brainまで使いたい人には特に検討しやすいモデルです。
「録音するだけでなく、会議後の議事録作成まで減らしたい」という人は、現在の価格と利用できる文字起こし時間を確認してみてください。
PLAUD NOTEの特徴
PLAUD NOTEもカード型のAIボイスレコーダーですが、Notta Memoとは録音後の体験が異なります。文字起こしを作るだけでなく、要約テンプレートやAsk Plaudなどを使って会話の内容を掘り下げたい人に注目してほしい製品です。
対面と通話の両方に対応
PLAUD NOTEは対面会話とスマートフォン通話の録音に対応しています。本体は薄いカード型なので、スマートフォンと一緒に持ち歩きやすい形です。
通常モデルのPLAUD NOTEは約30gで、最大約3mの収音、最大約30時間の連続録音が案内されています。一方、上位モデルのPLAUD NOTE Proは4基のMEMSマイクとVPUを搭載し、最大約5mの収音に対応します。

PLAUD NOTEとPLAUD NOTE Proの外観比較
小さな打ち合わせが中心なら通常モデルでも候補になります。広めの会議室で頻繁に録音するなら、Proまで見比べたほうがよいでしょう。
録音後のAI活用が豊富
PLAUD NOTEを使って私が面白いと感じるのは、文字起こしが終わったあとです。
会議、商談、講義、インタビューなどに合わせて要約の形式を選び、必要な内容を見つけやすくできます。録音内容をマインドマップとして確認する使い方もあります。
さらにAsk Plaudでは、保存した会話に対して質問できます。例えば長い打ち合わせのあとに「今回決まった納期は?」「次回までの対応事項は?」と確認するといった使い方です。

PLAUD NOTEのAI要約で会議の対応事項を確認した例
ただし、AIへの質問で表示された内容も元音声の代わりにはなりません。重要な数字や契約内容を確認するときは該当する音声まで戻ってください。
リアルタイム表示とは違う
購入前に知っておきたいのが、PLAUD NOTEは基本的に録音後に文字起こしを生成する使い方だという点です。
会議中の言葉を字幕のようにリアルタイムで追いたい場合、求めている使い方と違う可能性があります。
逆に、会議中は相手の話へ集中し、終了後に議事録を作れればよい人なら問題になりにくいでしょう。私はPLAUD NOTEを「その場で文字を見る道具」というより、「録音後に内容を活用する道具」と考えるほうが分かりやすいと思っています。
PLAUD NOTEをさらに詳しく見たい方は、PLAUD NOTEの録音・文字起こし・AI要約を解説した記事も確認してください。
PLAUD NOTEが候補になる人
対面会議や通話を記録するだけでなく、録音後にAI要約、要約テンプレート、Ask Plaudなどを活用したい人に向いています。
会議後に全文を読み返す時間を減らし、必要な情報をAIから取り出したいなら、PLAUD NOTEの料金や現在の文字起こしプランを確認してみてください。
ZENCHORD1の特徴
ZENCHORD1は、Notta MemoやPLAUD NOTEとは形そのものが違います。カード型のボイスレコーダーではなく、Nottaと連携するAI議事録イヤホンです。
イヤホンで会話を記録する
ZENCHORD1はオープンイヤー型のイヤホンとして使いながら、通話や会話の記録をNottaへつなげられます。
イヤホンを普段から仕事で使っている人なら、別のレコーダーを机へ出すより自然でしょう。PCとのBluetooth接続にも対応しているため、パソコン上のWeb会議を聞きながら録音・文字起こしする使い方もできます。
例えばオンライン会議へ頻繁に参加する営業担当者や、移動中の通話を記録したい人には検討しやすい形です。
カード型のAIボイスレコーダーとの違いをさらに知りたい場合は、ZENCHORD1とボイスレコーダーの違いを解説した記事も参考にしてください。
Nottaで文字起こしできる
ZENCHORD1の録音・文字起こし後の処理にはNottaを利用します。そのため、Nottaの文字起こし、AI要約、共有、書き出しなどを活用できます。
Notta MemoとZENCHORD1は形こそ違いますが、文字起こし後にNottaを使うという点では共通しています。
「Nottaのサービスは使いたいけれど、カード型レコーダーよりイヤホンのほうが仕事に合う」という人には分かりやすい選択肢です。
単独オフライン録音はできない
ZENCHORD1を選ぶうえで特に重要なのがここです。
ZENCHORD1本体には録音データをためておくストレージがなく、単独でオフライン録音する機器ではありません。
録音や文字起こしではNottaアプリとの接続が必要になるため、Notta MemoやPLAUD NOTEと同じ感覚で「本体だけ持っていけば録音できる」と考えないようにしてください。
例えばスマートフォンを持ち込めない場所や、通信機器の使用が制限される現場では利用方法を事前に確認する必要があります。
一方、普段からスマートフォンとイヤホンをセットで使う環境なら、この違いは大きな問題にならないこともあります。大切なのは、自分の職場でスマホ接続を維持できるかどうかです。
◆りょうせんの導入メモ
ZENCHORD1をNotta MemoやPLAUD NOTEと比べるときは、録音性能の数字より「イヤホンを身に着けたまま使いたいか」を先に考えたほうが分かりやすいです。会議室の机に置く用途ならカード型、通話やWeb会議を日常的に聞くならイヤホン型という見方ができます。
ZENCHORD1が候補になる人
電話やWeb会議が多く、普段から仕事中にイヤホンを使っているなら、カード型レコーダーとは違う使いやすさがあります。
Nottaを使った文字起こしやAI要約も利用できるため、「イヤホン+AI議事録」という使い方が自分の仕事に合うか確認してみてください。
文字起こし精度の見方
AIボイスレコーダーを選ぶとき、多くの人が気にするのが文字起こし精度です。ただ、メーカーが出している数字だけで製品を決めるのはおすすめしません。
公称値だけでは比べられない
音声認識の結果は、マイクとの距離、声量、雑音、部屋の反響、話者数、発話速度、専門用語、固有名詞などによって変わります。
例えば静かな会議室で一人ずつ順番に話した音声と、展示会場で複数人が同時に話す音声では、同じAIを使っていても結果は変わるでしょう。
メーカーが案内する認識率も、別メーカーとまったく同じ条件で測定された数字とは限りません。
そのため「98%だからこちら」「99%だからこちら」という決め方より、自分が実際に録音する環境に近い音声で試すことが重要です。
マイク性能も結果へ影響する
文字起こしを行うAIだけでなく、その前にどれだけ聞き取りやすい音声を残せるかも重要です。
声が小さかったり、空調音に埋もれていたりすれば、あとから高性能なAIへ渡しても判断材料そのものが不足します。
会議室の端へ端末を置くより参加者の中央へ近づける。机の上の書類でマイクを塞がない。重要な会議なら開始前に10秒程度録音して声を確認する。こうした使い方のほうが結果へ影響することもあります。
数字と固有名詞は必ず確認する
会話全体が読みやすくても、「15日」が「25日」になれば業務では問題です。「発注する」が「発注しない」へ変われば意味は逆になります。
会社名、人名、製品名、型番、金額、日付、数量、否定表現は特に元音声と照合してください。
AIボイスレコーダーは確認作業まで完全になくす機器ではありません。確認する文章を作るまでの手間を減らす機器と考えると、期待値が現実に近くなります。
用途別の選び方
3製品の中から選ぶなら、スペックより「普段どのように会話しているか」を思い浮かべてみてください。
対面会議が中心の場合
会議室へ集まって対面で話すことが多いなら、Notta MemoかPLAUD NOTEが候補になります。
どちらも机へ置いて録音でき、スマートフォンを別の作業へ使えるからです。
NottaのアプリやWeb版を普段から使いたいならNotta Memo。録音後に複数の要約形式やAsk Plaudを使いたいならPLAUD NOTEという見方ができます。
2機種だけを細かく見比べたい方は、Notta MemoとPLAUD NOTEの実機比較も確認してください。
通話録音が中心の場合
顧客との電話や営業通話を頻繁に記録するなら、Notta MemoとPLAUD NOTEはどちらも候補です。
カード型端末をスマートフォンと組み合わせて使うため、電話だけでなく対面会議との兼用もしやすくなっています。
一方、仕事中にイヤホンを着けることが多く、オンライン通話やWeb会議を日常的に行うならZENCHORD1という考え方もできます。
「電話を録音したい」のか、「イヤホンで聞いている会話をそのまま記録したい」のかで分けて考えると選びやすいでしょう。
取材やインタビューの場合
取材では、録音を始めるまでの手間と、終了後に発言を探しやすいことが重要です。
Notta MemoやPLAUD NOTEなら本体で音声を残しておき、あとから文字起こしして必要な言葉を探せます。
取材記事を書く場合は、AI要約だけで原稿を作るのではなく、引用する言葉を必ず元音声と照らし合わせてください。要約では発言が短く言い換えられる場合があるからです。
講義やセミナーの場合
講義を記録するなら、録音時間だけでなく「あとで探せるか」を見てください。
2時間の講義を録音しても、復習のたびに2時間聞き直すのではAI対応を使う意味が薄れてしまいます。
全文文字起こしからキーワードを探したり、AI要約で大まかな内容を確認してから必要な音声へ戻ったりできれば、復習時間を減らしやすくなります。
なお、学校や講師によって録音を禁止している場合があります。必ず授業や施設のルールを確認してください。
迷ったら、普段の録音方法から選んでみてください。
Notta Memo:対面会議・通話を録音し、Nottaで文字起こしからAI要約まで進めたい人
PLAUD NOTE:対面会議・通話を録音し、Ask PlaudやAI要約を積極的に使いたい人
ZENCHORD1:通話・Web会議が多く、イヤホンを装着したまま記録したい人
この3つまで候補を絞れれば、あとは本体価格だけでなく、自分が毎月使う文字起こし時間を含めて比較すると選びやすくなります。
料金と無料枠を確認
AIボイスレコーダーでは、本体価格だけを見てはいけません。録音した音声をAIで文字起こしする部分には、毎月の利用枠が設定されることが多いためです。
本体代とAI利用料は別
例えばPLAUD NOTEの通常モデルは、2026年9月時点で通常価格27,500円(税込)が案内されています。ただし、本体を購入したからといってAI文字起こしを永久に無制限で使えるわけではありません。
PLAUDのStarterプランでは月300分の文字起こし枠があります。月300分は5時間なので、1時間の会議を週1回程度なら無料枠へ収まる月もあるでしょう。
会議が増えればProやUnlimitedなどの有料プランを検討します。
Nottaも同じ考え方です。通常のフリープランとは別に、Notta MemoやZENCHORD1など対象デバイスを連携した利用者向けのハードウェアプランがあります。
Nottaのハードウェアプランは内容が変更されることがあります。2026年9月20日更新の公式案内では、対象ユーザーへ毎月600分の文字起こし枠を付与する内容が掲載されています。以前の300分という案内を見たことがある方は、購入時点の最新条件を公式サイトで確認してください。
月間利用時間を計算する
料金を考えるときは、「月に何回録音するか」ではなく「合計何分になるか」で考えます。
60分の会議を週1回なら、4週間で約240分。週2回なら約480分です。さらに商談や電話、取材を録音すれば利用時間は増えます。
この計算をせずに「無料プランがあるから追加料金は不要」と思って購入すると、実際には毎月有料プランが必要になる可能性があります。
逆に、重要な会議を月に数回だけ録音するなら、無料枠だけで足りることもあります。
価格や利用可能時間は変更されるため、正確な情報は各公式サイトをご確認ください。
導入前に確認したいこと
製品が決まりそうになったら、購入ボタンを押す前に運用面も確認します。ここを飛ばすと、買ったのに職場では使えなかったということになりかねません。
スマホなしで録音できるか
Notta MemoとPLAUD NOTEは、本体側で音声を記録して後からアプリへ転送する使い方ができます。そのため、録音中ずっとスマートフォンを操作する必要はありません。
一方、ZENCHORD1はNottaアプリとの接続を前提とします。本体だけを持って完全オフラインで録音する製品ではありません。
工場、研究施設、機密エリアなどスマートフォンを持ち込めない場所で使うなら、この違いはかなり重要です。
リアルタイム表示が必要か
会議中に字幕のように文章を読みたい人と、会議終了後に議事録を作れればよい人では必要な機能が違います。
PLAUD NOTEは録音後の文字起こしとAI活用を中心に考えたほうが分かりやすい製品です。
一方、Nottaにはリアルタイム文字起こし機能があり、利用方法によっては会話中の文章を確認できます。
聴覚補助や外国語会議など、その場で文字を見ること自体に意味があるなら、リアルタイム性を必ず確認しましょう。
出力後の使い道を考える
議事録を作ったあと、どこへ保存するかも意外と重要です。
NottaではクラウドストレージやNotionなど外部サービスへつなげる機能があります。文字起こしや要約を作って終わりではなく、会社で普段使っている場所へ渡せるかを見ると運用しやすくなります。

Notta Web版では外部のドキュメントサービスへつなげることもできます
会社でGoogle Driveを使っているのに、毎回ファイルをダウンロードして手作業で移動するなら、せっかく短縮した時間が別の作業で戻ってきてしまいます。
「録音できるか」ではなく、「会議が終わってから共有するまで何回操作するか」まで想像してみてください。
録音とデータ管理の注意
AIボイスレコーダーでは、従来のICレコーダーよりデータの流れが複雑です。音声を保存するだけでなく、文字起こしやAI要約のためにクラウド処理が関わる場合があるからです。
録音前に相手へ伝える
日本では、自分が参加している会話を相手へ知らせず録音したことだけで、すべてのケースが一律に違法になるわけではありません。
ただし、それで「いつでも黙って録音してよい」という意味にはなりません。
会社の規則、施設のルール、秘密保持契約、録音方法、録音した内容の公開方法などによって別の問題が生じる可能性があります。
仕事で使うなら、会議の冒頭で「議事録作成のため録音します」と伝える運用が分かりやすいでしょう。PLAUDの公式ページでも録音開始前に参加者へ伝え、同意を得るよう案内されています。
録音や個人情報の扱いは、利用する場面や組織によって判断が変わります。この記事は個別の法的判断を行うものではありません。会社の規程や契約を確認し、判断が難しい場合は最終的な判断を法務担当者や弁護士などの専門家へご相談ください。
クラウド処理まで確認する
「端末へ録音データを保存できる」ことと、「AI処理まで端末の中だけで完結する」ことは別です。
AI文字起こしでは、音声をクラウドへ送信して処理するサービスがあります。そのため企業で導入する場合は、サービス名だけで判断せずデータの扱いまで確認してください。
特に確認したいのは、録音データの保存場所、保持期間、削除方法、外部サービスへの共有、AI学習への利用条件、管理者権限です。
医療、法律、人事、未発表製品、顧客情報などを含む会話では、便利だからという理由だけで個人アカウントへ録音をアップロードするのは避けたほうがよいでしょう。
会社で利用するなら、情報システム部門や法務部門へ利用方法を確認したうえで導入してください。
導入前の疑問を解決
最後に、AIボイスレコーダーを検討している人から出やすい疑問へまとめて回答します。
AIボイスレコーダーのFAQ
Q1. AIボイスレコーダーと普通のICレコーダーは何が違いますか?
A. 普通のICレコーダーは音声保存が中心ですが、AIボイスレコーダーは録音後に文字起こし、話者識別、AI要約、対応事項の抽出などを行える点が大きな違いです。会議後に音声を最初から聞き直す時間を減らしたい人ほど違いを感じやすいでしょう。
Q2. AIボイスレコーダーは月額なしでも使えますか?
A. 録音自体や一定量のAI文字起こしを無料枠で使える製品はあります。ただし、「月額契約なしで使える」と「AI文字起こしを無制限に使える」は同じ意味ではありません。月間利用時間が多い場合は有料プランが必要になる可能性があります。
Q3. Notta MemoとPLAUD NOTEならどちらを選べばよいですか?
A. Nottaのリアルタイム文字起こし、Notta Brain、外部サービス連携まで同じ環境で使いたいならNotta Memoが候補になります。録音後に複数の要約形式やAsk Plaudを活用したいならPLAUD NOTEも検討しやすいでしょう。どちらも一律に優れているわけではなく、会議後に何をしたいかで選んでください。
Q4. ZENCHORD1はスマホなしでも録音できますか?
A. ZENCHORD1は本体へ録音を保存して後から転送するカード型レコーダーとは仕組みが異なります。Nottaアプリとの接続を維持して使用するため、スマートフォンなしの完全な単独オフライン録音を目的にしている人にはNotta MemoやPLAUD NOTEのほうが使い方に合う可能性があります。
Q5. AIが作った議事録はそのまま仕事で使えますか?
A. 下書きとしては便利ですが、確認なしで正式記録にすることはおすすめしません。人名、会社名、数字、金額、日付、担当者、否定表現などは元音声と確認してください。契約、医療、法律、安全に関わる記録では特に慎重な確認が必要です。
AIボイスレコーダーまとめ
AIボイスレコーダーを導入するなら、録音時間や本体価格だけで判断しないことが大切です。
録音して終わりではなく、文字起こし、話者識別、AI要約、対応事項の抽出、録音内容への質問までつなげることで、初めて会議後の作業を減らしやすくなります。
- Notta MemoはNottaを中心に録音からAI要約まで使いたい人向け
- PLAUD NOTEは録音後のAI要約やAsk Plaudを活用したい人向け
- ZENCHORD1は通話やWeb会議でイヤホンを常用する人向け
- 重要な記録はAI任せにせず必ず元音声と確認する
私なら最初に「どこで録音するか」を決めます。会議室へ置くならカード型、イヤホンを着けて通話することが多いならZENCHORD1というように、普段の仕事へ当てはめると候補を絞りやすくなります。
そのうえで、録音後にNottaの環境を使いたいのか、PLAUDのAI機能を使いたいのかを考えてください。
あなたが欲しいのは録音ファイルそのものではなく、会議が終わったあとに必要な情報をすぐ使える状態ではないでしょうか。
そこまで考えて選べば、AIボイスレコーダーは単なるガジェットではなく、議事録や取材後の作業時間を減らすための道具になります。
価格、無料枠、対応機能、利用条件は変更される場合があります。購入前には正確な情報を各メーカーの公式サイトで確認してください。また、録音の可否や個人情報の扱いについて判断が難しい場合は、最終的な判断を社内担当者や専門家にご相談ください。
最後に3製品の選び方をまとめます。
Nottaを中心に文字起こし、話者識別、AI要約まで使うならNotta Memo。
録音後のAI要約やAsk Plaudを使って、会話内容をさらに活用したいならPLAUD NOTE。
電話やWeb会議が多く、イヤホンを普段から装着しているならZENCHORD1が候補です。
どれを選ぶ場合も、本体価格だけではなく無料文字起こし時間と有料プランまで確認してから購入すると失敗しにくくなります。